迷霧の連弾 233

保健の先生は

顔をニヤけさせて

理恵のことが好きなら

そう言ってしまえば

いいんじゃない

嬉しそうに言った

ボクは赤い顔のままで

両手のひらを前に突き出し

そんなことできるはずない

その提案を全身で拒んだ

どうしてできないの

保健の先生は追い討ちをする

ボクのように何も考えず

中学校生活を送った者が

悩み苦しみながら

中学校生活を過ごした理恵に

好きだなんて

言う資格はないよ

改めてその提案を否定した

それでも先生は引き下がらない

理恵に迷惑をかけたり

困らせたりしたことは

なかったでしょ

そしてアナタは

理恵の科学の授業に

寄り添う相手に選ばれたでしょ

何も躊躇うことはないよ

それをすることが

理恵を救うことになると思うよ

自分を好きになってくれる人

そんな人がいると知った理恵は

こころが洗われるんじゃない

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