保健の先生は
顔をニヤけさせて
理恵のことが好きなら
そう言ってしまえば
いいんじゃない
嬉しそうに言った
ボクは赤い顔のままで
両手のひらを前に突き出し
そんなことできるはずない
その提案を全身で拒んだ
どうしてできないの
保健の先生は追い討ちをする
ボクのように何も考えず
中学校生活を送った者が
悩み苦しみながら
中学校生活を過ごした理恵に
好きだなんて
言う資格はないよ
改めてその提案を否定した
それでも先生は引き下がらない
理恵に迷惑をかけたり
困らせたりしたことは
なかったでしょ
そしてアナタは
理恵の科学の授業に
寄り添う相手に選ばれたでしょ
何も躊躇うことはないよ
それをすることが
理恵を救うことになると思うよ
自分を好きになってくれる人
そんな人がいると知った理恵は
こころが洗われるんじゃない

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