教会の空気

(短歌)

喧嘩して
云ってはダメな一言で
静かに凍ってヒビ割れた君

襟もとに
指を這わせる理由なら
コンとキツネが啼く指人形

もし君に
逢えない歴史なら要らない
生きてゆこうよ手を取り合って

龍が翔ぶ
昔のひとが描いた絵の
背に乗る天女に恋してしまった

こころでは
ずっとひとりで君想う
こんど逢っても云わないけどね

冬、樹氷、
その冷たさを氷柱とし
この胸を刺す、ゆきおんなの目

丘の上
あの教会では歌声が
朝日みたいに空気を洗う

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    コメント

    1. どの短歌も素晴らしいです(*^_^*)

      実力派の名に相応しい作品ばかりだと思います。