お茶会 5

(壊れるマグカップ)
アキさんはマグカップを色々な向きへとクルクルと
回す様に持ち替えて何かを探している様にみえた。
アキさんが何かを見つけた様に思えた時、
カチっと小さな音がしてマグカップが
バラバラとアキさん手から崩れる様に
タオルの上へと落ちて行った。
「え!」思わず声が出てしまって
バラバラに成ったマグカップを見ていると
「さて、これからが大変だよ。」との薫さんの言葉に
「解っているよね、カオルも手伝うんだからね。」と
逃がさないという強い意志を感じる
アキさんの言葉が聞こえて来た。
アキさんの声で我に返って崩れた
マグカップを見てみると、
ガラスが割れた感じでなくて立体パズルを
崩した感じでタオルの上にマグカップのパーツが
山状になっていた。
「大変、カップが壊れてしまって?
私、割れたんじゃなくて壊れたと感じている?
何・何?どうゆう事?」
パニック状態の私を見て周りで笑いが起こっていた。
「初めて見たら当然の反応よね。大丈夫よ。
想定内の出来事だから、これからが大変だから
恵子さんも手伝ってね。」のアキさんの言葉に
「ハイ、私に出来る事ならお手伝いしますが、
マグカップは大丈夫なのですか?」
すかさず紅葉ちゃんが壊れる前の画像を
スマホ画面に映し出して、
アキさんがパーツをタオルの上に
奇麗に並び始めているのを横目に薫さんが
「このマグカップが来た時も今みたいに
バラバラの状態だったのだよ。
今回は原型の形が解っているから
作業がやり易いと思うけどね。」
薫さんの言葉を聞いて
「カオル説明は後で良いでしょう。
恵子さんも手伝って、一定の時間が過ぎると
パーツの形が変わるのよ!」
アキさんの言葉にせかされる様に
カップのパーツを組み合わせようとするが、
思ったよりもパーツが小さくて形状が似ている。
「崩れる度にパーツの形が変わって、
一定の時間と共にパーツの形が変わるって、
可なりのパズルマニアが造ったカップよね。」と
溜息交じりに紅葉ちゃんが言っているが、
結構楽しそうにパーツをくみ上げている。
それぞれに組み上げ、
ある程度の形に成ったら各自のパーツを合体させる
予定だったが思う様に進まず苦戦をしている様子だった。
私も立体パズルを組み立てると思っていなかったので
パーツを組み立てるよりもスマホの画像を
見ている方が長い様な気がしていた。
自然と言葉数が少なくって黙々と作業をしていると
「薫さんは居られますか?珍しい器を持って来たので
見て欲しいのですが。」と七海さんの声がした。
暫くして普通に部屋へ入って来た七海さんが
「ありゃ~またやっているのですか。
後で私も手伝うので先に見て欲しい器が有るから
見て貰えませんか。」と言って来た。
一番、順調に作業が進んでいると思われる薫さんが
何の迷いもなくマグカップのパーツから
手を離し七海さんへと向かった。
薫さんの手から離れたパーツの様に
他のメンバーの気持ちとマグカップのパーツが
パラパラと崩れ落ちた。
「カオル、何も言わずに何故、途中で止めるの?
マグカップを組み立ててからでも良かったんじゃないの!」
アキさんの言葉は他の二人の気持ちを代弁していた。
しかし言われた当人は何を怒っていると言う感じで、
こちらを見ているだけでゴメンの一言も言わなかった。

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  • 前回も「いいね」有難う御座います。

    今回はマグカップが壊れてしまい。
    マグカップが壊れたままの状態で
    七海さんが新しい器を持って来た。
    え!この物語ってどうなるのと思った人は
    「いいね」をして貰えれば嬉しく思います。


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