(オーナーとの顔合わせ)
前回のお茶会が終わる直前に美野里さんに
オーナーと会ってみたいとお願いして、
オーナーの時間的に余裕のある日を
連絡して貰う事にしていた。
グループ・ラインで何度か
お茶会の誘いを貰ったが
都合が合わなくて
行けない日々が過ぎた。
オーナーが暫らく居るとの
連絡を受けたので
日時を決めてお茶会へと
参加する事となった。
前回と同じマグカップと簡単な
お茶菓子を持って出向いた。
オーナーと顔を合わせるので
少し緊張したが、
知った顔も有るのでチャイムを
鳴らすのに躊躇しなかった。
インターホン越しに女性の声で
「入って」と言われたので
「お邪魔します。」と声を掛けて
家へと入っていった。
「いらっしゃい。」の美野里さんの
声がする部屋へと入ると
美野里さんと紅葉ちゃんと
細面で白髪交じりの初老の男性が座っていた。
この人がオーナーかなと見ていると
「始めまして、海風 薫(うみかぜ かおる)と
申します。」と
丁寧に頭を下げて挨拶をされた。
ハッとして
「失礼しました。
私は雪影 恵子と言います。」
「ここのお茶会に興味を持ちまして
メンバーに入れて貰えたら
嬉しく思っています。」
私の言葉を聞いて美野里さんが
「硬いな~メンバーに
入るも何も此処に来て
飲んで話せばメンバーよ。
そうでしょカオル。」
頷きながら「アキの言う様
にメンバーの条件とか無くて、
此処に居る人を尊重して
迷惑な行為をしなければ
好きな時に来てお喋りをしてください。」
「それから私のことはオーナーとか
呼ばずにカオルと呼んで下さい。
紅葉だけはオーナーって呼びますが
気にしないで下さい。」
私が持って来たお菓子を開けて
良いかなと美野里さんに聞いていた
紅葉ちゃんが
「良いじゃない。
オーナーには違いないでしょ」と
口を尖らせて言った。
「紅葉ちゃん、
持てって来たお菓子を開けて
皆で食べて」と
私が言うと機嫌を直して
皆に配り始めた。
「雪影さん、私はアキで良いからね。
それと恵子さんと下の名前で
呼んで良いかな?」
私はすかさず「勿論です。
これから仲良くして下さい。」と答えた。
口をモグモグさせながら
「紅葉とも仲良くしてね」と
美味しそうに言って来た。
薫さんが申し訳なさそうに
「来てもらったのだけど、
珍しい器が無くてね~。」と言った。
「カオル、いきなり珍しい器と
言っても解らないでしょ。
ちゃんと説明しないと駄目じゃない。」
美野里さんが私に向き直り
「カオルは、不思議な力とか無いけれど
不思議な物と厄介事を
引き寄せる能力が有るのよ。」
その言葉に絶妙なタイミングでの
「一番の厄介事と者はアキだけどな。」
薫さんの横槍に睨み返して
「カオルは時々、
珍しい器を紹介してくれるの。
カオルの所有物じゃ無いので
此処には置いてないけど
不思議な経験が出来ると思う。」と
言った後で、小さな声で美野里さんが
「初対面の人に余計な事を言わないでよ。」と
薫さんに言っていた。
不図、思い出した様に
「そうだ、パズルのマグカップなら有るよな!」と
薫さんが言った途端に美野里さんの顔が曇り、
紅葉ちゃんが
「また壊すの~壊そう、壊そう面白いじゃん」と
はしゃぎだした。
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前回も「いいね」を貰ったので
調子に乗って続きを書きました。今回、最後に出て来た
パズルのマグカップって何でしょうね?
気に成ったら「いいね」をして下さい。メッセージまで読んで下さり有難う御座います。
今回も「いいね」が貰えると嬉しいです。

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