ここ最近 やけに清んだ頭ん中を
金属音がヂイヂイ言って跳ね飛ぶんだ
鬱陶しい 煩わしい
あまりに無邪気で邪魔な気配が
拒む躯 喰らいに来そうで
なんならいっそ 腐った脳髄
豪快に引き抜いて床へ落とそう
殻の割れた蝸牛だって
それで黙ってくれるだろうさ
口開ける度に 出る御託には
どんな気持ちを含んでいるの
たったひとつの使い道と言えば
劣悪な歌へと捧げるくらい
「もっとマシな方向はないもんか」
声はいつの間にか 棘を備えて
心 深くに突き刺さってる
だけどこれは 世界中に溢れきった
傷付いた現象のひとつに過ぎず
無視されてんのかも憶測の域で
涙なんて常にそこいら中 散らばってるから
毎回抜くのに難儀するような
この喉に 引っ掛かる魚の骨を
一体どこの馬の骨が抜けるっての?
可能性は万にひとつもありゃしないよ
ただ我武者羅に 当たって砕けて
すぐ磨耗していくこんな馬鹿に
値千金の価値が果たしてあるかどうか
例え 君が僕を置いて行っても
君の為に泣いたりはしない
すぐに後を追えば済むことじゃないか
いつか
僕の中で渦巻く 是と非の境を
君は無に還せるって教えてくれたね
積み上げてきたものが重すぎて
動けなくなってしまう位なら
何もかもゼロに戻そう
独りでも 心細くても
行かなきゃならない場所があるんだ
明日何が襲いかかるんだろう
明日何が残るんだろう
走って走って 立ち向かった先には
何が待っていてくれるんだろう
笑って泣いて 変えていく力さえ
僕にはないかも知れないけど
泣き虫だった 寂しがり屋だった
それでも選んで生きて行くんだ
時に逃げて隠れても
この歩みは止められないから
終わりがあるなら
自分の手で終わらせるんだ
他の誰でもない自分の手で
迫り来る今日と明日に勝つ為に
マイナスではなく ゼロから始める為に
コメント