ひとりきり
見上げた窓に 星が瞬く
あそこには あの頃の
あたしがいる
気の遠くなる 銀河の渦の
先の先へ
あたしの心は飛んでゆくけど
闇にちりばめられた 命たちが
ただようあたしに そっと囁く
「彼はもういないのよ」
繋がっていた 未来がちぎれて
独りじゃないのに 孤独なあたし
闇に浮かび上がるのは ただ
青い涙の記憶だけ
心のなかの よけいな回廊が
入り組んで 複雑になって
抜け出したときには
あの頃の私たちは夜空にとけてしまった
もう あの頃には たどり着けない
だからそう 今は たった独りでも
終わりの知らない 遥かなときを
紡いでみんなの 帰りを待とう
青く輝くあたしの家で
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