季節の詩

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フィナーレ

桜はらり遊歩道一歩前行くあなたの肩に花びらひとつまた会おうね
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NAVYジェラート

開けた土地にスックと佇む白い壁のジェラートハウス袖をまくって注文すれば気分はNAVYアイム・ザ・セーラーマン壁の色が光と共に季節を加速させる
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葉ずれの風

見頃を過ぎた樹に葉ずれを誘う少し強めの風いのちの音に聞こえてならない騒ぐだけ騒いであとは知らん顔の世間に強く抗う終わったんじゃないこれからだ
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甘い午後3時

春の日 光が射し込む窓の下(もと)突っ伏した君の 長い髪が そよ風に吹かれてこぼれてったその瞬間に 机の上の花びらと重なって 甘い空気が漂った
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春風

春一番に誘われて赤、薄紅、白、黄色の蕾が膨らんでやがて綺麗に咲き誇る君は肩まで伸びてた髪を切り新しいスタートだと微笑んで膨らみかけてる桜並木を駆けて行く君の後を追う僕に写るのは広い薄紅の絨毯を楽しそうに翔る君がいるその隣に僕が並べたらなって...
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やさしい季節

南風やさしい季節潮風と太陽と海そしてやさしいあなた穏やかな日々がいつまでも続きますように
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チェリー・サマー

桜が散ると想いを馳せるのはさくらんぼの頃より強度を増した日差しに実るたわわな子たち苦にならない夏過激でない夏ずっとこうあってほしいと願う頃合い
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湖面のプリズム

下手な宝飾品も裸足で逃げ出せよ春を迎えたダムの湖面のプリズム長かった待ったかいがあったもう二度と冬など来ないでほしいと無理なわがままをよぎらせる
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きみどり坊や

桜が隆盛を誇っている横でデビューを果たす新芽若葉のきみどり坊やよちよち歩きの初々しさからこちら親心で山全体を両手で囲って覆いたくなる
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希望のはじまり

花の雨桜ひとひらひらりひらりと手のひらへ新しい希望のはじまり
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五月はまだ遠い

陽を浴びて長い木のベンチに腰かけようと思っても五月はまだ遠い不安定な空模様移り変わるシステム諸々を乗り切って大型連休もただの通過点五月は必ず待っていてくれるけどこっちの暮らしぶりをまるで試すよう
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朝だー

雨の音で目が覚めた思いっきり深呼吸やり過ぎたら足がつったでも気分はメリーポピンズ何故かってね嬉しい事があったから会いたい人が待っているんださあ、出かけよう2人で半分こちがうちがう2人で2倍だ雨に負けない晴れた心を
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隠れお花見スポットで

爽やかな青空と満開の桜の下地元の人しか知らない隠れお花見スポットへ水路沿いに咲く桜たちは人気の花見スポットに負けないくらい堂々と咲き誇っていましたみんなの笑顔も満開しあわせ満開の春のひとときでした
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あの日の桜

あの時君と一緒に見たあの桜はすっごい綺麗だった。でもあたしたちの関係はあの桜と同じように簡単に散っちゃったね。桜が咲く頃。ふたりで毎日メールしてた。桜が満開。二人で散歩して今までで一番幸せだった。桜が散りかけた頃。メールができなくなった。桜...
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クロワッサンで春ワッサン

クロワッサンには曇りなき白いお皿がお似合いそこかしこにこぼれ落ちるフレークもこれまたご愛嬌紅茶にオプションで  ひとさじマーマレードを垂らせば一気に季節の衣替え松たか子さん今年もパン祭りやってるのかな
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地獄人の詩

世は常に、パラダイス楽園の中を生きる地獄人として、我一人思う多く人々は盲目の世界を生き、疑うことなきによって安定を得るその好きましきに逸れたものは、新たなる好ましきを探し見つからなければ、自ら生み作るそれも一つの社会更新の、役割他者に問う他...
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朝を味方にする

なかなかあたりが明るくならずに凍えて起きるのが大儀だった朝が終わろうとしている待っていたこうなることを望んでいたおめでとう苦しいだけだと振り返る季節にさようなら
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春待つ

春を呼ぶ雨しとしとと胸に咲くは故郷の山夢見草
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新しい春がきた

お家でごろごろばかりしていたら体がまんまるになっちゃったお家にいるのもあきちゃったからお外に出かけたよお日さまがずっと高いところから「こんにちは」って声かけてくれたよいつのまにか春が来てたんだね公園にもみんなが帰ってきたよあの子もこの子もみ...
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そつぎょう

桜の花が咲き始める頃 この教室で君と出会った次の桜が咲き始める頃 この教室で君を好きになった最後の桜が咲き始める頃 あたしたちはここを卒業するたくさんの思い出がこの校舎に詰まってるもうすぐみんなとの別れがくるそしてその日あたしは 大好きだっ...
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スプリング・スプレッド・スプラッシュ

縮こまるのはもうおしまいそんなことじゃいつまでたっても2025年型の境地になれない水もまもなくぬるむからここはひとつ威勢よくスプリング・スプレッド・スプラッシュ春っていうのは気持ちが張るんだ
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桜へ願う

この席には 次は誰が座るんだろう机に書いたラクガキは 消さないでおこうかな卒業式くらいは スカート長くしなきゃ・・・そんなこと考えながら 残り少ない授業を受けている外を見ると 桜の木が寒そうに枝を広げてる『まだ咲くな・・』心の中でそっとつぶ...
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春をさがしに出かけましょ

久しぶりのお散歩ですお家でごろごろしすぎちゃってねむいですやっぱりお外は気持ちいいなお日さまがまぶしいよあっちこっちで春が見えかくれしています小さな虫さんたちボクの目の前ではしゃいでいます2匹のやぎさん土手でお食事中ですいじわるな北風さんも...
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春の足音

風はまだ冬の名残りコートの襟を立て公園通り紺碧の空に映える富士格別な今朝のおいしい空気で深呼吸今日もゆっくりと行きましょう
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出会いと別れの季節

今年もまたこの季節が来てあたしにとっては出会いと別れの季節。あなたと付き合えたけどあなたと別れたりもした複雑な季節。もう何年も経つけどあなたのこと忘れられないどうして忘れようとすればするほどあなたが蘇ってきてあなたが消えない。
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季節は移り変わっても・・・

桜が満開だった一年前の春そして過去の気まずさを背負いながら今を過ごしているあたしたちねぇあたしはあの頃の気持ちと変わりないよあなたわもうあたしぢゃない人に恋してるよね当たり前かっだって一年も前の事だもんねしかもあたしカラ告白してあたしカラ振...
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春風小唄

オー この心、この胸 高らかに 緑なす木々に囲まれ  我一人、野原に立ちすくむこの大地吹き抜けるは 風、風、風…ただ空を駆け巡るは 鳥、鳥、鳥…オー ノリのいい音楽と、天麩羅の歯応え楽しきと嬉しきに人々は耽りて 震え盛る也あたり一面見渡す限...
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3月の飲み物レモンスカッシュ

3月にふさわしい飲み物にレモンスカッシュが浮かんでくるまだまだキンキンクールには早いけど重苦しい冬とはもうさよならしたい淡黄色に透ける氷とオプションのさくらんぼで少しこの先を見通せたらひと足早いフィールの衣替え
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河口 仰角 30度

午後4時台河口に陽が向かっているだけど日没まであと2時間近くある見上げる角度は30度くらいウッシッシこうでなくちゃいいよ いいよ お得だよとにかくわたしは陽が短いのが大嫌い
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3月の雪

大きな雪の花びらが舞う咲きだしたサクラにそっと降りかかる"わたしを忘れないで”冬がそう言ってるの?"だいじょうぶだよ、冬さん”春は大好きだけど 冬も大好きだよだって冬がなかったらクリスマスがなくなっちゃうもんちいさなほほえみをかえして冬さん...
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彩りを見つけた

鋭い石垣のすき間から顔を出すタンポポの黄色をまた見つけることができるだろうかミツバチ行き交う丘で紅色のシュークリームみたいな桃の花を見かけることはできるだろうかやがては空で真横になって勇ましく泳いでいる五段仕込みのこいのぼりしばらく感覚に彩...
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向こうでパステル

月が替わっていないから次の季節をまだ知らない旧から新へおぼろげながらもたぐり寄せたい向こうでパステル
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デジャヴな2月

気忙しい3月4月に比べると2月はまるでモラトリアムとかデジャヴのようだ一年で一番短い月冬が終わると跡形もなく忘れられてゆく
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ぱらぱら 散るひらひら 舞う逆らって空へ飛べ平和の象徴よ
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どーなつの穴

どーなつの穴をのぞいたらいつかの甘い想い出が見えたよこんがり染まったきつね色うきわの穴をのぞいたらキラキラ光る水面が見えたよたくさんの小さな泡になってずっと下まで降りてゆくくもりマークの穴をのぞいたらモノトーンのカーテンが何も見えなくしてい...
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薄日の2月

薄日の午後2月木々はまだ緑を持たずいたずらに時を費やしているすれ違う人もなくぽっかりと訪れた今しかないようなリアルインターバル
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花粉とミントと冬将軍

凍えそうな気温の中でもいずれやって来る花粉の季節を想って先行治療というわけじゃないけれどミントティーに手を出したら冬将軍のやつ舌打ちしながら向こうに去ってしまう準備をしてくれないだろうか
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みどりドリ

ないものねだりとは思わないただ季節の訪れを望んでいるだけ幸せの青い鳥はいらないから僕はこの鳥を想う枯れ葉枯れ木をパッと濃い色に変えてこだまの中を石火のごとく横切る一羽のみどりドリ
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チチチ フェブラリー

寒さ厳しくても1月と2月じゃまったく違う胎動せよ今の低いトーンは昇華の序章に過ぎないチチチ目覚めの小鳥の声が否応なく胸の奥に告げる
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時雨の華

幕を張った冬に現る縦景色時雨の華無言無色で立ち去って残したものはなおも続かんとする無彩の眼前
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青い空 蒼い海

青い空と蒼い海のような君がいてくれた広い心で包んでくれた君はどこ??涼しくなると思い出す夏の終わり
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冬という季節に

冬になると、心にしまったはずの君との思い出が治ったはずの傷がうずく…付き合い始めたときの嬉しさ照れくささときめき緊張別れを告げるときの引き裂かれる心悲しみ苦しみ溢れる涙_。別れた後の私にとって君との思い出は苦痛でしかなかった…だから忘れよう...
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一日は一時間のよう

来年の春までいつまでも一緒にって、つい昨日まで思ってたと感じてた。そしたらもう、春まではもう二か月で大好きなあなたは卒業だねわたしにとってあなたと過ごした一日は一時間のようでとてもとても早かったよいつまでもって思ってたわたしはばかで・・・な...
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ほんとの水無月

満々と水をたたえていたため池今じゃ痛いくらいに黄色い地肌をさらしている囲う緑ものれんを上げて今が水無月ほんとの水無月本来の姿を受け入れるまで2025シーズンは始まらない
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夏秋コレクション

今では10月半ばくらいまで猛暑が続くけどここで夏から秋に変わるさまを拾ってみたシャンシャンがすっかりおさまりクマゼミが地に伏せてもう鳴かないおまえ あんなに頑張ったのになソーダ味レモン味が命だったのにいつの間にかグレープ味ナシ味にとって替わ...
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椿ロンリー

彩りを失くした景色の中で椿は孤軍奮闘するあでやかとはまた言い難い空気がそれを許さない厳しさがはるかに勝って今はまだそういう時季
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旅立ち

震える手に息を吹きかける白い息の向こうは春もうすぐ卒業ですね新たな旅立ちですね軽やかに春を迎えましょう
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あけましておめでとうございます

おおきなあおぞらのしたことしもみんなにあえてしあわせですあったかくつつんでくれるおひさまかんじながらちかくのちいさなじんじゃではつもうでかぞくがけんこうでありますようにおともだちがしあわせでありますようにせかいじゅうがへいわでありますように...
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陽だまりの部屋

年に一度のすすはらい淀んだ空気が消え去った陽だまりの部屋迷うことなく今年の大晦日はキミと二人
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12月の風と空

どこからか口笛が聞こえてくる忘れかけていた懐かしの旋律12月の風がくれたやさしい贈り物白い息を空に吹きかけたおぼろげなセピア色の記憶が雲にまぎれてどこかに消えていった
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