日常の詩 リッスントゥザレイディオ 午前6時はすでにかなり明るいけれどいささか眠い学校で渡されたテキストと共にラジオのスイッチを入れる英語講座のオープニングはいかにも朝っぽいラジオじゃないんだレイディオなんだそれだけでそれまでの平坦な6年間から時間が一気に加速した 2025.04.12 タンバリン 0 日常の詩
日常の詩 逆トワイライト おぼろげに消えていってしまうトワイライトをひっくり返して朝の早い段階での逆トワイライト閉ざされ輪郭がこれから徐々にはっきりしてくるなんて素晴らしい 2025.04.10 タンバリン 0 日常の詩
日常の詩 フカフカの、フカ 自分で自分に、負荷をかけるんだハードルを上げるんだやることを作って、忙しくするんだダンベルを持ち上げたりアクセサリーを身につけたりスケジュールを作ったり守るべきものを持ったりプレッシャーを与えるんだ甘いものを食べたりだらけたり、怠けたりリラ... 2025.04.09 鏡文志 0 日常の詩
日常の詩 雨。 たまには雨に打たれるのもいい優しい雨に濡れて独り帰る道はどこかいつもと違って見える見上げた空黒い雲が覆いかくし止まることを知らないように雨が降り注ぐ今なら泣いても気付かれないかな誰かに見られても雨のせいってことにすればいい優しい雨に打たれる... 2025.04.06 美鈴* 0 日常の詩
日常の詩 ありがたい話 歴史上すべてが大事教科書をキラキラさせる君のイエローシューティングゲームのうまいやつが来て雨粒全てよけて帰った剃ってない顎に剃るべきヒゲはあり撫でても撫でてもまだヒゲはあり窓の外見てれば津田が「よしおさん青春してるね」と言い残し去る足の裏に... 2025.04.05 工藤吉生 0 日常の詩
日常の詩 少し休もう あぶなーい!!!!何をそんなに慌てているんだい?たくさんの思いが詰まった大きなカバンせおってさぁつまいづいて怪我なんてしたら痛く辛い思いするよ今を一生懸命走って頑張ってるんだから無駄に辛い思いなんてしたくないじゃん慌てなくていいと思うよほら... 2025.04.02 笑行人(無能者) 0 日常の詩
日常の詩 スポットやあ ふだん通り過ぎるような場所でも桜が咲くと目に留まる場所ってのがあるやあ おひさしぶりあれ? 一年ぶりかな違うでしょわたしはずっとここにいたんだからあんたがツレない顔して通り過ぎるのを毎日横目で見ながらね 2025.04.01 タンバリン 0 日常の詩
日常の詩 コットンくん Tシャツのコットンくんは 白さがじまんのTシャツくんですコットンくんは夏が大好きどんなにアセをかいても せんたくきの水の中で泳いでいるとすごく気持ちいいんだよお庭でうんと伸びをしたら おひさまとごあいさつあんまり照らさないでね 焦げちゃいそ... 2025.03.30 桃子 0 日常の詩
日常の詩 カツ丼ジャーニー 山あいの国道沿いのちょっといい感じの食堂でカツ丼を食べるのが楽しみなんだ貧相なプラスチックの器じゃなくてちゃんと瀬戸物の丼で出てくるよフタを開けると癒やしの水蒸気キンキン尖ってなくて麗しい衣のまとわり具合溶き卵とのハーモニーも 抜かりなく頬... 2025.03.29 タンバリン 0 日常の詩
日常の詩 無言 とぽとぽとぽ湯のみにお茶をそそぐぽりぽりぽり漬物食べて、冷めるのを待つ。手、しわしわになったなぁ。顔、しわしわになったね。猫舌のあなたが慎重にお茶を飲む。ぽりぽり。ぽりぽりぽり。 2025.03.27 こはる 0 日常の詩
日常の詩 オーバーツーリズム 「いらっしゃいませ 何名様ですか」「6000名で」「………!」店の前には次々と大型バスが押し寄せその数合計150台以上延々と道を塞ぎついには地元警察署から車両の移動命令が出されるこんな観光地はイヤだ 2025.03.25 タンバリン 0 日常の詩
日常の詩 俺狂うとか 其方様の悲しみ察するに余り有るとおぼしき其々の苦しみの大いなる眠りの中で恐ろしく連続する渋滞地獄は明けても暮れても消える事の無いテレビジョンの音声でもあろう喜びは苦しく哀しみは楽し過ぎる程々にもなし崩しボレロ滞る家賃巨大化する胃袋経済いかに... 2025.03.24 山水陽炎 0 日常の詩
日常の詩 部活ハリケーン 蒸し暑い体育館の中で部の副キャプテンはこう言ったオイラ低気圧さ度肝を抜くようなプレーをまだ見せていないハリケーンの目に自分がなってみろシューズの乾いた音がこだまするお楽しみはまだまだこれからだ 2025.03.24 タンバリン 0 日常の詩
日常の詩 きみのいる日常は。 何気ない日常も何でもない日常も「きみ」という存在がいるだけでどんな日常もキラキラ輝き出す…だなんて。よく言うけれど。その反対に何気ない日常が何でもない日常が「きみ」という存在がいるだけでどんな日常も嫉妬と哀しみで溢れだす…そんな日常だってあ... 2025.03.23 琉伊蘭 0 日常の詩
日常の詩 公園一の人気者 野良のくせにまんまる太っちゃっていいご身分だねえキミを見てると嫌な感情なんか吹っ飛んじゃうよ誰にも愛想振りまくキミは可愛いみんなのアイドル僕もキミの大ファンです 2025.03.23 風太 0 日常の詩
日常の詩 一日 嬉しいことがあり楽しかった日嫌なことがあって悲しい日どんな過ごし方をしても一日は一日楽しいから今日は半日だ悲しくて苦しいことがあったから一週間分でそんな都合の良いカウンターがあればいいのにでも この世界はそんな便利にできていない頑張っても何... 2025.03.22 雪月 葵 1 日常の詩
日常の詩 ピュアイチゴレディ 器に盛られたイチゴをじっと眺めているとピュアなレディに見えてきた深紅のロングドレスをやすやすと着こなしてだけどもコロンと器の中を転がって跳ねっ返りのイタズラ心も忘れていない 2025.03.22 タンバリン 0 日常の詩
日常の詩 サ・ヨ・ナ・ラ・・・ なんですか? まだ慣れません あなたのいないことにお散歩の通り道 毎日ごあいさつしたねでもあたしってば気まぐれにわざと無視したりしちゃったときもあったのそんなときあなたの哀しそうな泣き声がきこえたのごめんね そんなつもりじゃなかったのそしてこのまえのお散... 2025.03.08 桃子 0 日常の詩
日常の詩 ミックスサンドの大盛り 通い詰めていた喫茶店でよくミックスサンドを頼んでいたおいしいんだけどイマイチ量が物足りないそこでお店の人に大盛りを頼んだすると150円プラスで3切れ増量のやつが出てきた 2025.03.07 タンバリン 0 日常の詩
日常の詩 フレー フレー おじいちゃん シルバーカーを押して散歩しているどこかのおじいちゃん寒い日も暑い日も風の強い日もいつも同じペースで黙々とこんなんでへこたれてたらおじいちゃんに笑われちゃうよガンバレー 自分フレー フレー おじいちゃん 2025.03.01 風太 0 日常の詩
日常の詩 卒業 あぁ、本当にいなくなってしまうの?そう彼女は尋ねた。…ん、うん彼女の瞳には夕日以外の何かが映り、そして輝いていた。彼は何か言いたげだったがぐっとがまんしてわずかに微笑した。でも君には夢があるんだろう?たとえ俺がいなくなったって君ならその夢を... 2025.02.26 RANI 0 日常の詩
日常の詩 戦後ガール 戦った1年の集大成を試すべくきみは彼の地へ足を伸ばした戦い終えてきみは得意のロング睡眠を取り戻す依然不動朝がきたという概念はきみにはない 2025.02.26 タンバリン 0 日常の詩
日常の詩 またやっちゃった あ~ またやっちゃったどーしてこう失敗ばかりあれこれ考えてるうちにむかしのイヤな出来事まで思い出しちゃってまったくみじめったらないどん底まで落ちて あたしが消えてくみたいみんなおなじだよって言われてもあたしには れっきとしたあたしだけの事件... 2025.02.25 桃子 0 日常の詩
日常の詩 いつものあの子 いつものお買い物帰りの車の窓から見かけるあの子あたしを見つけるといつも話しかけてくれるあたしももっと近くへ行けたらって思う信号が青になったらサヨナラ今度はいつ会えるかなここを通るときはいつも信号が赤になるのを祈るの信号が変るまでの短い間だけ... 2025.02.22 桃子 0 日常の詩
日常の詩 地元小町 お土産のダルマがこっちを向いて睨んでいるかのようだった地元の門前町いつしかオシャレな白い壁に覆われて鎌倉の小町通りを持ってきたようになっただったら別にここでなくてもいいけどな 2025.02.21 タンバリン 0 日常の詩
日常の詩 今、生きてないということ 生きてないと言うこと今、死んでいると言うこと異性に興味がなくなると、言うことおめかししなくなると言うこと石のようになると言うこと動かなくなると言うこと生きてないと言うこと今、存在しないと言うこと食べ物も要らないと、言うこと無敵であると言うこ... 2025.02.21 鏡文志 0 日常の詩
日常の詩 愛しきパソコンの最期 長く使っていたパソコンが寿命を迎えた老骨にムチ打ってよくぞここまで頑張ってくれたキミとの思い出はUSBメモリに大事にしまっておくね長い間ごくろうさまありがとね 2025.02.20 風太 0 日常の詩
日常の詩 おひたしの詩 種植え前 お皿の上のおひたしは 赤子のようでありました 種植え後 お皿の上のおひたしを 雨や嵐が襲いました 収穫前 お皿の上のおひたしは ひどい吹雪に耐えました 収穫後 お皿の上のおひたしは 立派に大きくなりました 茹でる前 お皿の上のお... 2025.02.20 鏡文志 0 日常の詩
日常の詩 今朝の不愉快だった出来事 交差点の信号機が赤になったタイミングで停車したら後ろの車が僕を睨みつけ強引に追い越していった明らかな信号無視だ釈然としなかったとにもかくにも事故にならなくてよかった交通ルールは守りましょう 2025.02.18 風太 0 日常の詩
日常の詩 OH YES-OH NO OH YES この胸の中に溢れるものは星は流れ、山は聳え 太陽は煌めくどんな時も、人々の中で流れる口元から溢れる 鳥のような 歌、歌、歌…OH NO この世の中に蔓延るものは弱肉強食 戦争差別 闇金勧誘一時の欲に誰もが溺れる包み隠したくなる... 2025.02.18 鏡文志 0 日常の詩
日常の詩 野良猫 人間は鳥の真似をして、空を飛ぶことに成功した。しかしよくよく見てみよ。人間は鳥の真似をして空を飛んだが目的が違う。鳥は餌を求め群れをなし、漂いながら仲間内との関係性を保ちながら目的に沿って空を飛ぶ。人間はどうだろう? 理想を目指し、漂うこと... 2025.02.16 鏡文志 0 日常の詩
日常の詩 目は宝石 俺はどうせあかいひのたまがほとんど見せもしないおうごんいろに変わってパッとエメラルドに光るのをくりかえすのを見るだけだ他にはダイヤがいくつもずっとおくまで広がりたえることのない輝きをはなっているさいきんのあたらしい輝きは青白くてアクアマリン... 2025.02.06 muraseriku 0 日常の詩
日常の詩 鼾(いびき) 貴方はいつもザブ~ンとお風呂に入ってガァ~と食べてグッと飲んでお布団にダイブするアタシが片付け終えて一息ついて貴方のお布団に来る頃は掛け布団はベッドの隅にシュートしてゴールを決めて喜んで、大の字になって気持ち良さそうに雄叫びをあげている。ア... 2025.01.30 ぱち 0 日常の詩
日常の詩 大きな小さい枠 誰かに送った 愛の目も誰かを見下す目も自分のものでとがっている 情を吐き出せば友達は偽りの存在となりました決められた枠は大きくて人口もそれなりに多くて人を表面的に選んだら似たような人と仲良くなりました今日の遊びは無個性なあの子を加減を 考え... 2025.01.28 貴野 泪 0 日常の詩
日常の詩 メディア旋風 なにをさて置いても9時の前にはテレビに駆けつけた今週のベストテンを覚えないわけにはいかない久米宏はなんであんなに早口なんだ黒柳徹子ちょっと若いアイドルに馴れ馴れしすぎだ同じチャンネルでまた全員集合を観るのが鉄則だけどひたひたとひょうきん族の... 2025.01.25 タンバリン 0 日常の詩
日常の詩 ここち 大きいものは要らないよなんとなく落ち着かない自分が遠くなったような 大きくなったような 抱えきれなくなる五千円より、一万円より、千円札束のほうが性に合ってるの 2025.01.22 古典小点子 0 日常の詩
日常の詩 「銀嶺」 郊外の踏切横に長い歴史を誇る老舗喫茶がある店の名前は「銀嶺」マッチ箱みたいな大きさの店内には積み重ねた時間の重みが漂う北欧アンティーク調の店内でできれば一番奥に陣取りたい隠れ家のまたひとりスポットを堪能できるカフェではなくあくまで喫茶店そう... 2025.01.14 タンバリン 0 日常の詩
日常の詩 朝っぽいもの 辛辣に耐えてようやく明けた朝なんだからなにか朝っぽいものをくれたとえば真っ白いファーを纏った雪の女王みたいなヨーグルトとかトッピングは何にする?イケメン王子のブルーベリーかそれともあどけないまま歳を重ねたリンゴジャムか 2025.01.13 タンバリン 0 日常の詩
日常の詩 カレンダー・ブギ 月の終わりに1枚めくって捨てるだけだったけど今日はおまえを丸ごと捨てちゃうバイバイ カレンダー12個の個性を彩って部屋で佇んでいてくれたバイバイ カレンダーバイバイ 2024 2024.12.31 タンバリン 0 日常の詩