旅の詩 年月 遠い 遠い 海の上 浮かぶ小島 我、古郷 今年の春の日も 咲くのかな あの花が 遠く 遠くにいる 私もいつか そこへと行きたい 覚えているかな 君は あの時の誓いを 空を見上げれば 曇天に咲く星達 雲はやがて 去り 円く映る光が 地を照らし... 2025.01.15 貴野 泪 0 旅の詩
旅の詩 進む者 道というのは限りなく迷路のように連なっている 行き止まりもあればまだ作りかけの道もある たとえ未だ無き道を歩いて進む事になっても 進めばそこが道となる。 2025.01.05 進む者 0 旅の詩
旅の詩 柳スイート 柳がそよぐと心地いい 歩くともっと 気持ちいい 歴史の重みを感じたら 二人の足取りを より確かなものにしてくれる 柳スイート 白壁の街並みは どこまでも 二人を優しく 包んでくれる 2024.12.31 タンバリン 0 旅の詩
旅の詩 【茂木】FORGET-SEA-NOT ・ 波が立つときは舟影が消える よそものたちから身を隠す 古里の海は古代の躍動 深く魚たち眠る茂木 忘れてしまうなこの海を 数えてしまうなこの船を 命が熔けてはいないのか 水面が赤く染まる茂木 ・ ・ 漁が立つときは笑い顔あふれ 閉ざされた... 2024.12.29 スピカ 1 旅の詩
旅の詩 夢見機関車 月明かり煌々と炎に燃えて木々は身を燻らせ踊る 今宵僕が招かれた新世界 今宵僕が招かれた新世界 巡りめぐった片道切符 目の前通過して止まった 鈍く光る黒き機体に吐き出されるやうなモヤイヒカリ 今宵僕は笑うんだ 今宵僕はやっと笑えるんだ 右手に... 2024.12.21 かやの 0 旅の詩
旅の詩 【東北へ】 ・ 夕暮れまでに帰れよと 我が子に叫ぶ母がいた 故里の冬 帰ろうか 帰ろうよ 帰ろうか 今のうち 東北へ 地面の匂い 時となく 雪をちりばめ 混じりあい 指を凍らす 雪が降る 雪が降り 昔いた 人を呼ぶ ... 2024.12.10 スピカ 0 旅の詩
旅の詩 【国東半島】The file of time ・ 石に刻んだみ仏は いつも静かに笑ってる 時は無慈悲な鑢です ヤスリ 知らず知らずに削ります 誰のせいでもないし 誰を恨むでもないけれど 人よ覚えていてほしい こんな小さな祈りだけれど ──────────── 2024.12.09 2024.12.10 スピカ 1 旅の詩
旅の詩 フェブラリー・ジャーニー ジャーニーは 2月にするんだと言う 大きな狭間のようでいて それでいて かすかな胎動 未知への胎動 どの色にも染まらない ピュアネスさだけ 残してくれる 2024.11.19 タンバリン 0 旅の詩
旅の詩 旅をするあなたへ 秋の夕暮れは どこか寂しいものです ひとり 旅をするあなたには なおさらでしょう 黄昏色の空に沈む夕日が美しいです あなたは今どこで この夕日を見ているのでしょうか 見知らぬ土地に吹く風は やさしく話しかけてくれていますか やがて来る冬に ... 2024.11.09 吉木草平 0 旅の詩