錯乱

雨音が 静かに私の脳内を侵食していく

窓辺の君は こんな私をどう思うかな

届くはずの無い声は 今もまだ反響して

ハイヒールの鋭い音みたいに 不可解に纏わりつく

掌の音は 閉じこもって出てこないし

涙の温度は 降り積もった雪を溶かしていく

そんな私は 彷徨いながら君に笑うんだ

君が欲しい って。

君が憎らしい って。


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