手放そう、このシアワセを。

何もかもが、うまくいかなくなっていく
深い眠りに落ちてゆく、僕
叩き起こされ追い出され
なすすべもなくさ迷う僕は…

また会いたいなと寂しげに
笑って君はそう言った
ごめんねもう会う気はないよ
何度も心の底口にした台詞

僕は僕の病気に名を付けた
「依存症」それが僕の侵された病
終わりたくても終わることのできずに
ただただ、そこに留まるだけ

雨の降らぬ透き通る空
すぅ、と見上げてため息ひとつ
どしゃ降り、濡れながら急ぐ帰り道
幸せじゃなかったあの頃がとても…

……懐かしく輝かしく思えた

僕は君の隣に在ってはいけなかった
狂った運命の歯車は
音をたてて軋み歪み
やがてすり減り壊れ行く

それが運命をねじ曲げた
僕への罰なのだから
君さえも巻き込んだ
僕は罪人なのだから

言ってはいけない好きを
君に伝えてしまうその前に
さよなら、おやすみ
永久の別れを…

…君に、告げよう

そんな理想描きながら
今宵もまた机に向かい
白い画面の中、君を待ち続け

「あぁ今日も会えなかった」と一人呟き
君の帰りをただ待つのだろう

「やっと、会えたね」と
笑う君と話す時間を

ただ、永久に………


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