旅人の哀歌

ひっそりと見上げた月は 

悲しみを映し

目を細め見た太陽は 

喜びを映した

答えを探し 

追いかけ 

見失う

いつも通る道なのに 

いつまにか 

迷走している

道の先に何があるのか 

わかる旅人は居ない

「何があるかわからないから面白い」

そう、彼は言った

「もし、戻れなくなったらどうする?」

そう問うた。  

彼は答えた。

「そのまま そこに溺れてしまえばいい。」

ひっそりと見上げた月は 

嘆きを映し

目を細め見た太陽は 

希望を映した


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