夢見機関車

月明かり煌々と炎に燃えて木々は身を燻らせ踊る
今宵僕が招かれた新世界
今宵僕が招かれた新世界
巡りめぐった片道切符
目の前通過して止まった
鈍く光る黒き機体に吐き出されるやうなモヤイヒカリ
今宵僕は笑うんだ
今宵僕はやっと笑えるんだ
右手に握りしめた小さな切符
「乗ったらもう戻れないよ」
僕の前の黒い闇
差し出した切符は片道で
でもきっと何も怖くない
「発車します」
の声かけばかりに
緩やかに動き出すモヤイヒカリ
今宵僕は笑うんだ
今宵僕はきっと笑うんだ
「さようなら」
とさえ言わず導かれたそこは新世界
僕だけの新しい世界
さあ目を開けて踏み出してごらん?
きっと何も怖くない
きっと何も怖くない
今宵僕が招かれた世界へと
たった一つの暗いトンネル
それじゃあ皆さんお元気で
僕は一人で行ってきます


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