寂しい ~ある日のこと~

(ジュース買お♪)
私は自販まで向かった

~♪
(コンポタ♪
コンポタ♪)
鼻歌をしながらメニューを決める

(120円っと。)
チャリン、チャリン
お金の音がする

ゴトン
(あ、落ちた。てかお釣り出てきてねーじゃん!)
がちゃがちゃ、じゃらじゃらー。
おつりが落ちる
それをお財布の中へ
(んもう!取りにくいなぁ!)
そう文句を言いながらお釣りを取っていると…
キキー。
自転車のブレーキ音
(誰だろ…。ボロイチャリ持ってんのね…。)
そう思い後ろを振り向くと貴方がいた。
多分塾の帰りだったんだろう。
振り向いた瞬間

ばちっ

目が合った

さっ

でもすぐ逸らしてしまった

貴方はごみを捨て家に帰って行った

行ってしまう貴方の背中をずっと見つめながら
コンポタをぎゅっと握り締めた
友達が
「また女の子みたいな格好してるね。」
と言って、思わず吹いてしまった。
だけど心の隅に寂しさがあった。
(また話しかけてくれなかったなぁ…)
コクン
コンポタを飲んだ

なんだか寂しい味がして
冷たかった…


コメント