それでも「好き」とは言わない

今日の授業は嫌だなって

沈んだ気持ちでガラリと開ける教室のドア

真っ先に目に飛び込んできたのは

君の姿。

友達と話してて優しく笑う君

「ああ、あの笑顔。ステキだな」

なんて思って、

今日は朝から笑顔を見れて

とっても良い日。

重く教室のドアを開けたはずなのに、

もう、弾んだ気持ちでロッカーを開けてる

君なんて、ちょっと気ニナルだけの存在なのに

どうしてこんなにも

見るだけで嬉しくなっちゃうの?

同じクラスで過ごせるこの日々を

どうして幸せだと思っちゃうの?

最近仲良しのあの子と君。

今日も2人は楽しそうに話してる

「ああ、私はあの会話には入れない」

なんて思って、

ちょっと悲しくなる

さっきまであんなにルンルンだったはずなのに

ショックを受けて落ち込んでる

世界中に何億という人がいて

たった1人、私は君を見つめてる。

君だけが、私を夢中にさせてる。

気ニナルなんてホントは嘘なんだ

違う、もうホントは気づいてる

だけど

認めちゃったら辛いんだよ

私なんて、君の瞳にすら映らない

少しでもいいから

その瞳に、私を映して?

ああ、無意識のうちに君ばっかり。

想いが募りに積もって

もう頭がパンクしちゃいそうなの

ああ、もっと近くにいたい。

君1人の存在が

私を喜ばせて、悲しませる

なんて単純なんだろう…

ああ、どうして、君なんだろう。


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