傘の花。

夏の暑さを感じるようになった、

6月。

空の色は、

いつになく、薄暗くて

なんだか

どんよりとした雲が広がっている

ぽつり、ぽつり、と

降り出した雨

傘の花たちが咲き踊り出す

静かに雨が降る中、

君と同じ傘の下に入れるといいなって

思わず想像する、梅雨の帰り道。

同じ色で

同じ模様で

同じ花を

君と咲かせることが出来る日が

いつか、来るだろうか

きっと、

それが出来るのは

私と君の

想いが一つになったときだろう

なんだか、そう思うと

ちょっと切なくなって

静かに降り続ける雨が

妙に、寂しい。

私の傘の花は、

ひっそりと枯れてしまいそう…。


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