きっと、きっと、いつか

君によく似た人を
見かけた。

横顔、

歩き方、

服のセンスまで

よく似ていて
一瞬
ドキッとした

鼓動が
複雑に動き出し

君じゃないって
わかってるのに

足早に
後を追ってゆく私 。

こみ上げてくる
懐かしさとせつなさ

そして・・・

ちがう

こんな所に
居るはずない、と

やがて立ち止まり

見ず知らずの
後ろ姿を見送った

・・・君だったら良かったのに・・・

久しぶりの
胸の痛み

人混みの中で
立ち尽くし

次々と浮かぶ
君の面影に目を閉じた

・・・きっと、

いつか会える

そんなふうに
思えるようになった

何かに縛られていた心が

少しずつ
ほどけているから

きっと
いつか会った時には

ちゃんとまっすぐ

君の目を見て
笑えるだろう

きっと

きっと・・・


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