残されたものは

この風は君の香り

優しくて

けれど強くて

いつでも私の心を

惑わせる

この空は君の瞳

遠く深く

青く澄んで

私をそっと

包み込む

君の居なくなった日常にも

君の記憶は存在する

時に私の足を止めて

「 僕はここに居るよ 」って

私にそっと

ほほ笑みかける

そして

今もまだ
ひとりで居る私の

瞳を濡らす

心を冷やす

いつまで私は
こうしているんだろう

抜け出す方法は
たったひとつ

君に想いを伝えて

君に

嫌われる事。


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