夢の別れ道

前を向くんだ
思い出にすがって
振り返ってたら
ほら、また転んじゃったよ

そうだ
あの時も
離れ、遠ざかっていく君を
何か言うと引き留めてしまいそうで
結局何も言わずに見送ったんだ

君は君の夢を
私は私の夢を
それぞれ追いながら
生きてかなきゃいけない
進みたい道が違うなら
別れも当然のことなんだ

引き留めては駄目なんだ
自分の為に、人の夢を歪めることなんて
そんなの許される訳がないでしょう?

君と離れてからなくなった
当たり前だったあの暖かさ
もし引き留めていたなら…
そんなこと考えちゃ、ダメだよね?

同じ温もりを求めて手を伸ばしても
もうそこには何も無いでしょう?

転んでしまっても、また立ち上がり
先に進む、その為に。

別れ際
涙で何も見えなくなる前に
「またいつか」
そう一言君に伝えたね

君がいないとダメなんだ
そんな私に残されたのは
自分の夢を変える
君と同じ道を行く
そんな選択だった

きっともう何年かしたら
また君と私は
分かれ道にぶつかるね

その時だ、きっと
私と君の道が別れてしまうのは

きっといつかは別れてしまう私たちの道
けれどその「別れの瞬間」を
一分一秒でも、遅らせたいから

もし私が「もう駄目だ」って
道の途中で夢を投げ出し諦めたら
君は遥か遠くからでも
私を叱って励ましてくれますか

そうだ、
もうどこを見渡しても
君は遥か遠くだ

「またね」
そう小さな声で呟いて

例えそれが叶わない約束だったとしても
例えそれが忘れられた約束だったとしても

ねぇ
また、いつか

きっとまた、どこかで会おう

遥か先にいる君は
もうどこにいるのかもわからないけれど

きっと、
探し出して見せるから

だから

またいつか


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