Birthdayと彼

何も言えなかった。。
  ぃつかこんな時が来るってわかってた、けど
  こんな、突然なんて。
  ぁなたの…知らせが、ぁんまり悲しくて
  ぁたしは言うはずだった言葉も思い出せなかった。
 
  頼んだばかりのミルクティーは、変わらず
  飲んでほしそぅにフワフワと湯気を立ててぃる。
  けれどもそれを半分も飲まないまま
  ぁたし達は店を出た。

  今日は一段と寒く、ぁたしの心は小さく震えた。
  せっかちな冬が、秋を通り越してきたみたぃ。
  ぁんなに寒く感じたのは…ぁなたの笑顔が寂しそぅだったからなの?
  店を出てからぁたし達は一言も発してぃない。
  通り過ぎてゆく風までもが
  ぁたし達をそぉっと…大切なモノのよぅに扱ってくれてぃた。
  だって強い風が吹けばすぐ壊れてしまぃそぅなくらい、
  ぁたし達は弱かった。
  黙ったままの2人。
  手はつないだまま。
  つないだ手のひらに、ぁなたのぬくもりはもぅ感じない。

  

  ぃつもどうりだったんだ、
  なにもかも。
  待ち合わせもぃつもどうり、ぁなたは5分前に来た。
  そしてぁたしの大好きなミルクティー、
  頼んでくれた、言わなくてももぅわかってるの。
  弾む会話、ぁなたはぃつもふざけて笑わす。
  ぁたしが笑うと、彼も笑顔になる。
  そのたびぅれしくなって、ぁたしはもっと笑顔になるんだ。
  そぅ、全部ぃつもどうりだったんだ…。

  唐突にぁなたは言う、
  「なぁ、誕生日何欲しい?」
  11月21日、それはまだ先なのに。
  鼓動が速くなる、嫌な予感を覚える。
  「ぇ・なんだろぉー。ダイヤとかぁー?(笑」
  「ぶ・俺んな金持ちじゃねぇよ」
  ぃつもどぅりの彼。やっぱり、思い過ごし?
   ぁなたはおもむろに手帳を取り出す。
  それは淡いグレーで、彼らしぃ色づかいのものだった。
  スケジュール帳…だったよぅだ。
  ぁたしは特に気にする様子もなくカップに手を伸ばした。
  でも…ぁたしの瞳はずっと彼を見つめていた。
  ぁたしの好きな優しい大きな手でページをめくってぃく。
 1月‥2月…  順にめくってぃく。
 6月‥7月…  心臓がドクドクぃう。
 9月‥      まためくる。
  
  10月    手が止まる。視線を落とす…

  25日 「9時 出発」
   
  ただ、それだけ、
  見慣れたぁなたの右上がりのくせ字でかいてあった。
   ただ…それだけ。
  ぁたしはもぅわかってた。
  全部全部。ぁなたが迷ってたことも。
  だけどきっと行ってしまうんだってこともわかってぃた。
  それなのにギリギリまで認めたくなくて、
  ぁなたを困らせる質問をわざとした。
 「ぁたしの生まれた日に…一緒に、隣にいてくれるんだよね‥?」
  止まらない、こんなこと、言いたくないのに。
 「笑って‥『おめでとう』って言ってくれるんだよね?」
  こらえきれなかった涙が、ほぉをつたってぃくのがわかった。
 
 「ごめん。  ごめん・・・。」

  彼の言葉は、ぁたしになんにも言えなくする。
 
 「ひなが…ひなが生まれた日に俺が隣にいて、
   おめでとうって言って、2人で笑って、
        ケーキ食って‥そんで、
   『生まれてきてくれてありがとう』って‥、
        言えなくて‥ごめん・・・っ」

  もぅ2人ともぐしゃぐしゃになってた。
  涙でぁなたがにじんでた。ぁなたもそぅだった?
  泣かないで、泣かないでよ。
  よけい、2人して辛くなるじゃない。

  ぁいかわらず何も言えないぁたしは、
  ただ彼の言葉に小さくぅなずくことしかできなかった。
  精一杯だった。ぁなたもぁたしも。 
 
  だって未だに受け入れられてないぁたしがぃる。 
  カレンダーをめくる。
  ぁと一ヶ月ほど。
  ぁと一ヶ月で彼はぁたしの前からぃなくなる。
  
  9月28日、現在。
  ぁなたは、ぃつもどぅり笑ってた。
  
  まだ、自覚がない。


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