冬の空で
闇を照らし
街を見下ろす
銀色の月よ
その場所から
あの人が見えますか・・・
あれから
時が過ぎ
季節が変わった 今も尚
この場所に留まり
動けずにいる私は
愚かですか・・・
惨めですか・・・
前に進もうと
歩き出しては振り返り
想い出をあさり
また闇に彷徨う
こんな私は
哀れですか・・・
・・・問いかけてみても
答えない月
あの頃の
あの人と同じように
ただ そこに居るだけ
突き放すわけでもなく
ただ静かにそこに居る
それは
優しさではなく
冷酷
答えを
出してくれないから
今も私は
あの人に縛られる
もうここには居ない
あの人に
意味のない涙を
流しながら・・・
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