「感動」という奇跡。

私はずっと独りに近い状態だった。

友達はいたけれど、学年が上がるにつれ

一緒に居ることは無くなっていってしまった。

私はずっと独りに近い状態だった。

仲間はいたけれど、自分の中にその自覚が無く、

それに泣き虫な私なんかにいちいち構っていたら

みんな力尽きるに違いない。

それでもクラスメイトの人柄と先生の力で乗り切っていた。

でも私は生きている意味がわからなかった。

生かされているだけだと思っていた。

しかし、ひょんなことがきっかけで

「独りに近い状態」でも無くなった。

あなたが、何を思ったか私に話しかけてくれた。

感動した。

まだまだこの世も棄てたものではないと。

…このときの「感動」の本当の意味は

まだわからなかった。


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