夢のかおり

外はまた明るみを帯びはじめた
いちにち、いちにち、
まぶしく告げては去っていく

ここにいる意味を考える
ここにきた意味を考える

手に入らないものほど
きらきら、きらきらして
手のひらに乗っかっているものは
風に流されていく

小さなころに抱いていた夢のかおりは
あたたかで
おだやかで

憧憬は擦れて消えていく
待ってまだ何か
何か私にし忘れた事があるはずなの

遠くにあるほど愛おしいのだ
そう
夢も、人も、なにもかも


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