桜花散

桜が風に流れて緑に覆われていく

並木を穏やかに歩ける時間はひどく短く

鮮やかに空を彩りながら去っていく

桜花舞う景色はこんなにも生きるのに

それら一つ一つは別れの徒花でもあると

散り際の輝きは生と死の美しさばかり映す

まだまだ咲き誇っていたいという無言の下に


コメント

  1. 今はただ綺麗だと呟ける桜の景色だけど
    神風特攻隊も桜花って呼ばれてたって聞くと
    少しばかり感じ方も変わってくるね
    戦後をぬくぬくと生きる自分には過ぎた想いかもしれないけどさ