今日あたしは学校で倒れた。
たまになる貧血。
男の先生におんぶされて保健室に行って
ってとこまでは覚えてる。
体は熱いのに寒く感じて、
こんなひどいのは久しぶりだな
とか思いながら寝たと思う。
どうせ誰も来ないだろうからって
ボサボサになった髪とか
ぐちゃぐちゃになった服とか
全部放置して爆睡した。
起きたら体はちょっと楽になってて、
よかったーって思ってたら、
近くで微かに誰かの鼻をすする音が聞こえた。
見えない原因の布団をどかして、そしたら、
なんか、キミがいて。
驚いて目ぇ見開きすぎて頭痛くなった。
あたしが動いたからキミも気付いたのか、
大丈夫か?って優しい声で言ってくれた。
貧血って言っても病み上がりだったから、
あたしの涙腺はいつもより緩くて、
勝手に流れた涙を拭うのもだるかったから
そのまんま、ただ頷いた。
キミはちょっとビックリしたみたいな顔で、
でもすぐ戻って、
大好きなキミの大好きな掌が
あたしの頭を撫でてくれた。
それによってさらに涙腺が緩くなったあたしに、
今度は見たことも無いような優しい顔になって
早くよくなれって言ってくれた。
うん、大丈夫だよ。
きみがいるだけであたしはもう元気100倍だよ。
って、言いたかったけど
テンションがついていきそうになかったからやめた。
でも、ほんとだよ。
明日にはもうピンピンしてるよ。
もう心配いらないよ。大丈夫だよ。
だから、明日のあたしが
昨日はありがとうって言えるように
明日は元気にキミと話せるように
もうちょっとだけキュンキュンさせてください。
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