芝生にねころぶ

少しの緊張を背から降ろして
青い芝生にねころぶ

もう
どう思われようと構わない
ここには他人も自分もない
ここには時間などない

ただ風が吹き
水が流れ
雲が流れ
鳥が遊んでいる

自然と涙が頬をつたう

いつか私は
この芝生から去らなければならない
いつか「私」に戻らないといけない

それでも
今は
こうして芝生にねころぶ

青い芝生にねころんで

立ち上がるための準備をしている


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