早く、時よ過ぎろ。
君のそんな不安そうな顔、
もぅ見たくないよ。
早く終わってしまえばいいのに。
…受験なんて。
受験を間近にした君は
なんだかとても暗くて
とても不安そうで。
見てて少し辛くなる。
…不安になるのはわかる。
受験生じゃない私でも分かる。
人生のひとつめの別れ道
ひとつめにして大きな関門
「高校に入れなかったら…」
……なんて考えちゃうのも分かる。
分かるからこそ。
早く終わってほしいなって
君が笑顔で卒業できたらって
君と…笑って、お別れできたら…って……
…やだ。
まだ離れたくないよ……
できることなら、時よ、止まれ。
君がこの学校にいるってわかってる
だから、また会えるって確信が持てた
けれど
君が学校からいなくなったら
私はもう君に会えないじゃない。
どうあがいても、
もぅ、無理じゃない…
無視されていい
相手にされなくていい
ただ君がそこにいるってわかってて
ただ私は君を見守る事しかできなくとも
………やっぱり、君に会いたいんだ。
…時よ。
願わくは………。
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