あたりまえだったこと

暗闇の中、僕は一人
ふらふらふらと歩いていた。
下をみながら歩いていた。
今にも泣き出しそうな僕に
一筋の光がさしこんだ。
その光はやさしくて
いっつもにこにこしていた
まるで太陽のように。

君が僕の隣を歩くことが
いつのまにかあたりまえだと思っていた。
君が僕を好きでいることが
いつのまにかあたりまえだと思っていた。
君が僕の手を握ることが
いつのまにかあたりまえだと思っていた。

でもそれは違うんだよね。

暗闇の中、僕は一人
ふらふらふらと歩いていた。
何を考えているのかわからない。
でもね、これだけはいえる

僕は今、これまで
あたりまえだった幸せに
見放された。
でもその代わり
一筋の光が僕を照らしてくれた。

これから先、もっともっと
時間がかかるかもしれない。
でもね、少しずつ、少しずつ
あたりまえだと思っていたことが
幸せだってことに気づいていければいいな。