最初で最後の嘘

雨。

降り続く雨。

窓辺に寄りかかるあなたはどこか切なそうで。

いつか窓の外の雨に溶けていってしまいそうな

あなたに言い表せない不安を覚えた。

(どこにも行かないで。ここにいて。)

雨の音にも消え入りそうな私の声

(どこにもいかないよ?俺の居場所はここだから。)

湿った瞳で私を見つめる。

あなたが私についた

最初で最後の嘘  


コメント