素敵な夢を見た。
しかしそれは、素敵であると同時に残酷な夢でもあった。
あなたと私が親しくなったときには
既にタイムリミットは刻々と近づいていて
大きなイベントと言えば、後は
私たちの卒業式ぐらいしかなかったんだ。
それは私もわかっていた。
だからか。
小学校最後の思い出になるよう…めいいっぱい楽しんだ。
おかげで、最高の卒業式を迎えることが出来た。
でも、いくらなんでも時間が短すぎた。
短い分濃縮されたのもあるだろうが、私はまだまだ足りなかった。
そのときに足りなかった分は、今でも補充されていない。
いや、恋に気づいた分、逆に空きが増えただけだ。
その記憶が思い出されたからか。
私やあなた、さらに私たちの友達で
みんな、楽しそうに遊んでいた。
そんな、夢を見た。
…全ては元に戻せない、貴重な思い出という名の記憶。
100日間しか与えられなかったあの日常は、素敵で、残酷なものだった。
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