鶴のラブレター

私の机の上に置いてあった一羽の鶴

その中には何か書いてあった

私はそっと鶴を広げて書いてあるものを読もうとした

でも字が薄れていてよく分からなかった

でも1つだけ分かった

この鶴を作ったのは一年前に転校して行った君だって事が…

私は書いてある事が気になって君の家に行った

当然誰もいないだろうと思ってチャイムを押す

―ピーンポーンー

私は後悔していた

本当はずっと君が好きだった

でも転校を聞いた時はもう君はそこにはいなかった

だからずっと後悔していた

君に少しでも気持ちを伝えれば良かったって

でも今さら遅いと思った

いるわけがない 来たって意味が無い

そう思っていたのにキセキとしか言いようがないくらいの出来事が起こった

私の目の前に君が立っていた

君は私を見て驚いていた 手元を見てもっと驚いていた

「それ俺のラブレターのつもりだったけど読めなかったよね?」

君は照れくさそうに言った

私はラブレターと聞いた瞬間涙が出そうになった

だって思っても見なかった

もう一生会う事が出来ないかもしれなかったのに

今目の前にしかも告白されるなんて思っても見なかった

だからね、今言いたかった事全部言うよ

「私ね…」

それは一年前思っていた事

そして今も思っている事

「私ね…君の事ずっと前から今も大好き!」

この気持ちが君に届いて良かった

諦めないで良かった


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