「お前の誕生色って黄色なんだって」
ネットで誕生色を調べながら
キラキラした笑顔であたしにそう言った。
花言葉といい誕生色といい
なんでそう乙女な趣味を持っているのだろうか。
「へ~、あたし黄色なんだ。あなたは?」
「俺は青」
青。
青と言えば真っ先に思い出すのは海。
あなたの笑顔みたいにキラキラ光る水面、
あなたの全部混ぜたような淡くも深く美しい色、
あなたの匂いに似ている潮の香り。
全部、あなたに似ている。
「そう考えたらあなたは海みたいだね」
そういうとあなたは少し目を見開き、
少し考えると
いきなりうれしそうな笑顔を見せた。
「俺が海ならお前は太陽だね!」
「…え、なんで?」
そう聞くと、あなたは少し照れくさそうに
「だってお前がいなきゃ青色になれない」
一瞬で顔が赤くなるのがわかる。
その様子を楽しそうに見て、愉快そうに笑った。
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