赤い風船

別に何をするわけでもなくて
ただ そこに居るだけで

風に乗った理論的思考を
どこか 遠くへ飛ばしたいと

解放されたいと 願ってるんだ

ふわふわ浮いてる 赤い風船 
どこまでも追いかけられたらいいのに

時間は流れる 子供じゃいられなくて

追いかけたその先には 誰もいない

不安定な感情に 不器用な強さを
いつも乗っけて バランスとってるから

ちょっとした 雨や風で
崩れて泣く 欲しいのは固い殻じゃないんだ

時間は流れて 僕も流されていく
赤い風船も 流されていく

すっかり大きくなった 足のつま先を
空に向かって 伸ばしながら

赤い風船眺めてる もう掴めないけど
ずっとずっと眺めてる


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