小学校六年生
進級してから親友だった子と離れ、その子と話す機会も少なくなっていった
新しいクラスの自分の席に座った時、なんだかホッとした
別に親友だった子と離れて不安だったわけでもなかった
なのになぜ、ホッとしたのか
それは周りに仲の良かった友達がいたからだ
友達は毎回の休み時間に私と話してくれる
自分から話しかけるのが苦手な私を気遣っていつも一緒に話してくれる
その時の私には知る由もなかった
“親友の大切さ”
に、気づかされることを
【ある日】
いつものようにその友達に廊下でおすすめの本を紹介してもらっていた時、
ふと気づくと隣でほかの友達と楽しそうに笑う
“親友”
の姿があった
私はその親友が友達と楽しそうにしていたのでそのままにしておいた
すると親友の友達がトイレに行き親友が一人になったところで私は声をかけた
私のこと覚えてる?と聞くと
思いもよらない答えが返ってきたのだ
え、誰?私たち知り合いだっけ?
と、その言葉を聞いた瞬間私は今すぐにでも一人になってよく考えたいと思った
そりゃあ長いこと面識のなかったからあまり覚えてないとかは分かるよ
でも、完全に忘れるなんて
私は“後悔”した
なぜ少しでも親友に会いに行こうと思わなかったのだろう
なぜもっと親友に積極的にならなかったのだろうと
ひたすら自分を責めた
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