自分を痛める、大切にする

恋に破れて

この世の全てが終わった気がした

もうあたしなんて

必要ない・・・

あなたに必要とされないあたしなんて

消えちゃえばいいんだ

本当に、本気で考えて

気がつくとあたしは

かみそりを握ってお風呂にいた

自分なんていなくなればいい

居たって誰もあたしなんて

気に掛けてくれない

手首に近づけたとき

とめどなく涙が溢れた

涙というよりも水のように流れる

あめのようだった

そのときね

あなたを思い出した

あなたとの楽しい思い出

辛いこともあったけど

こんなとき裏腹に

楽しい思い出しか

蘇ってこないんだ。

あなたは無性に

人が傷つくことを嫌ったね

だからあたしがもし

ここで手首を切ったら

あたしのこと嫌いになっちゃうかな・・

そう思って

かみそりを置いた

がんばる

そこであたしは決意した

自分を傷つけるんじゃなくて

自分をもっと大切にしよう

自分のこと好きじゃなかったから

人のこともうまく

愛せなかったのかもしれない

あれからたくさん泣いたけど

あたしは今、

あなたと出会う前より

前向きになれました。

全部が向上しました

あなたのおかげです

これからもっと

自分を育てる

そしてもっと

あなたにふさわしくなったら

そのときはあたしを

またその瞳に映してください


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