聞きたくない3文字

私がキミを独占できる日なんて

来ないと思います

いつもキミの頭の中は何かで埋まっていて

私に入る隙間をくれないから

“ 君と一緒にいたいから、
君がいるから生きたいって思うよ”

私はその言葉に自然と生暖かいものが

頬を伝うのが頭の片隅でわかった

本当に、
もうこれ以上ないってぐらい幸せだった

そして、数日後キミは

“ ごめんね… ごめん、しにたい ” って、

頭が真っ白になった

悲しいとか辛いとかなんも考えられなかった

ただただ必死に待ってって言うしかなかった

キミの周りも、キミの考え方も

かなりぼんやりとだけど、

わかってるつもりだったから

“ 生きたい ”っていう、あの言葉が

どれほど形にしづらかったか知ってた

だから、その分嬉しかったんだよ

なにを伝えたらいいのかわかんなくて

自分でもあのとき何を言ったのか覚えてないけど、

ただ覚えているのは

…私、追い打ちをかけるようにまたキミを傷つけちゃったんだね

““ ずっと一緒って、生きたいって言ってくれた
すっごく嬉しかったんだよ

でも、嘘だったんだね ””

““ 愛してるって言葉がわかんなくなった ””

本当はあんなこと言うつもりなかったんだ

って、言ったらただの言い訳だよね、ごめん

キミの頭の中がまた違うことでいっぱいで、

忘れられたみたいで、

気づいたら言葉が出てた

“ 本当は伝えるつもりなんてなかった

でも、どうしようもなく愛してるから言ったんだよ

…伝わってないみたいだけどねw ”

私はうずくまって、ひたすら泣き続けるしかなかった

あんなに支えたいって、守るからって言ってたのに

実際、私はなにひとつできなかった

キミをさらに傷つけただけだった

今はもう収まった感じになってるけど、

あのとき実感したんだ

私がキミにできることなんて、何にもないんだ って、

支えたい、守りたい、強くなりたい、…幸せにしたい

私は、時々あの無力さを実感した夜に夢に見るんだ

こわくて、こわくて仕方ないけど、

起きたとき

1番に気づいてくれるのは、やっぱりキミなんだね

“ どんな夢みた? ” ってキミは聞いてきてくれる

まだ完全に終わったわけじゃないから、

言ったらきっと、ごめんねって悲しい顔をするから、

““ …ピーマン食べさせられる夢みた ””

まだ内緒にしとくの


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