日々変化する空は
私の心(なか)ではあの日から変わっていないように見えた
何所までも続く青空は私を孤独にさせた
冷たく吹きつける風は もうこの地には居ないんだと実感させた
共に歩いた道は もう思い出としてしかなく
気が付くと 私は泣いていた
四季が移り変わっても
私の心はいつも冬だった 氷のように冷え切っていた
この凍りついた心を誰が溶かしてくれようか
私は知らない
もう此所に居ない貴方は
私に呪いを掛けた
誰も愛することができない呪いを
そして貴方は私を置いて消えていった
何も知らず 何も言わず
春の一番風のように去っていった
私はずっと一人だった
悲哀 喪失 虚無
それは今 私の心に存在するモノ
心に空いた穴は
決して埋めることが出来ず
ずっと空いたままだった
忘れようと試みたけれど
決して忘れることは出来なかった
私は旅に出た
貴方に再び会うことを夢見ながら
旅行鞄は 夢と希望でいっぱいだった
走馬灯のように蘇る記憶
膨らむ夢と希望
そんなモノを胸に抱き
私は貴方の居る町に立つのだった
見上げる空は青く
風は 景色は まるで絵画のように美しく
いつも見る太陽は いつもと違うように感じた
私は一人じゃない
この旅で再開することはなく
私は去った
車窓から見える 貴方の街は
まるで勇気付けるかのように
微笑んで見えた
私は思う
例え二度と合うことが出来なくても
例え大事な何かを失っても
いつかは必ず立ち直れる力を持っているんだと
絶望があるからこそ人間は強くなれると
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