真くちびる

乾いた空気も

身を切る痛みも

このくちびるが受け止めてきた

強い痛手を負う度に

真っ直ぐに結んで

結んでばかりだと思っていたところに

今度はきみとの語らいのために

伏し目も上げて

開き出す


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