水の器

星のまたたきに耳を澄ませ
貝殻のおしゃべりに耳を傾ける
こんな時代に生まれた哀しみを
アナタはいつも呪ってる

いつの世にも起こる哀しみは
その人の器の大きさだけ
受け入れられる

哀しみの器を
喜びの器に

憎しみの器を
慈しみの器に

受け止められない
苦しみは
水の器に流し込み

砂の器はさらさらと
こぼれていくしかないのだから

風の歌声に耳を澄ませ
波のささやきに耳を傾ける
こんな時代に生まれた苦しみを
アナタはいつも呪ってる


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