死の後

家に帰ると

何もなくて。

真っ白で。

あなたがいた形さえ

なくなっていた。

悲しかった。

何も無い。

つまり

なくなったということ。

失ったということ。

それが

目に入る。

痛いほどに。

もう見たくない。

あなたに逢いたい。

あなたの声を聞いたのはいつ?

あなたの姿を見たのはいつ?

いつもいつも

一緒に居て

それが自然で

あたりまえで

特別なんて思わなかった。

あなたが消えて

あたしの目の前からいなくなって

それでも

まだ信じられなくて。

もう一度。

もう一度 逢いたい。

一度だけでいい。

あなたに逢いたいよ。


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