春の風が冷たくて

春はキライ

愛しい君の顔が
マスクで隠れてしまうから。

「花粉症?」

「そうっすね・・・」

照れながら答える君との

そんな些細な
言葉のやり取りが

私にはとても
大切なものだった

今年もまた
そろそろマスクかな

少し眠たそうにしてる
横顔が目に浮かんで

暖かいけれど
強く吹き付ける風が

頬をつたう
涙を冷やした

・・・春はキライ

今年の春も
やっぱりキライ

だって

君がいないから
キライ

大キライ

大キライ・・・


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