新説霊肉二元論

真夜中に揺らめく脳髄
微睡みのなか眼を閉じる度に
羽撃く波が押し寄せる
神経は知恵という名の信号を送り
躯に詩情を行き渡らせた

わたしは掌の小さな画面に
閉じ込められた霊を
脆い肉から引き剥がして
溢れる電流を濾過する

途端に美しく乱舞する
夜光蟲たちの手によって
二元論は打ち砕かれる、
創めに言葉ありきな狭い世界で
林檎が腐る前に神を暴いた

冒涜的なデータに名はない
終焉を消去し天使さえも拒む
その過程を楽しむわたしは
果たして悪魔か


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