抜け殻を愛する

三ヶ月前にはアイツが居た。
あたしのとなりに
今は違うヒト。

ふっ切れたつもりで付き合った。
1ヶ月記念日のデート。
彼はプレゼントを用意してくれてた。
純粋に嬉しかった。
少し動揺したのは、
確かアイツも1ヶ月の時くれたな~って、
ペアのネックレス。
行く場所は違っても
通る道とか、見かける店とか、
目を開けてると、アイツの面影。

あたしの涙腺は ゆるみまくって。

ずっと笑顔でいたかったのに、
あたしが思ってる以上に
アイツは此処にまだ居て。
あたしが思ってる以上に
アイツをまだ想ってて。

笑ってありがとって言いたかったのに、
涙が出て声が出なくて。
なのに彼は優しくて、
だから、もう無理だと思った。

あたしが自分を想ってないって
彼に伝えてしまったから。

知られたくなかった
アイツはあたしの弱みだから


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