話は聴いたよ。
恋人にフラれたから、死にたいと。
それはなぜだ?
ほう。愛していたから、あの人無しでは生きられないと、そう言うんだな?
バカだ、お前は。
いいか、お前のそれは愛ではない。
ただの依存だ。
「自分を愛してほしい」のであって、「自分が愛したい」わけではない。
なに?違う?本当に愛していた?
ならばなぜ、愛する人を困らせるのだ。
お前が死ねば、お前が愛する人は苦しむぞ。
「自分がフったせいで、死んでしまった」とな。
お前は、愛する人を困らせたいのか?罪悪感に苛まれるようにしたいのか?
違うのなら、止めることだ。
いいか、自分の心をよく理解しろ。
お前は、愛されたいのだと。
それを恋人に求めていたのだと。
全く、バカだなつくづく。
そんなモノ捨ててしまえ。
恋に縛られるな。
おれや母さんがお前を愛しているのを、お前は見ていないだろ?
お前の友人や知人も、お前を大事に思っているというのに。
恋人だけを見るからだ。
そんなところには、もういるな。
愛に生きろ。
本当の愛とは、相手に依存することじゃない。
相手が幸せになれるよう、祈ることだ。
お前が、自分をフった恋人の幸せを祈れた時、本当にお前は愛せたのだ。
なに、難しいことじゃない。
おれにだってできるんだからな。
お前にもできる。
さあ、気が済んだら外に出て来なさい。
みんなが、お前を待っている。
コメント
私は『誰々がいないと生きていけない』という輩が大嫌いです。
なぜなら、そんなものありえないからです。
案外どうにかなるものです、その人がいなくなったとしても。
その人だけに縛られるな!という想いから、この詩を書きました。
しかし、この詩では前向きな書き方をしていますが、個人的には、そんな依存気質で生きている輩は、『じゃあお望み通り死ね』とも思います。