心と想い。

もう、いくら願ったって叶うことは無い。

行く宛も無くなった私の想い。

結局私の元に留まり続けている。

もうあなたの心の傍には

あの子がいるんだって。

もう自分は諦めるしかないんだって。

だって私は知っている。

今日たまたま、二人が仲良く話してるのを見た。

…これを見て私は

一体どう反応すればいいの？

私は声も掛けられずに

気づいていないふりをして

逃げるように去った。

あなたは私に気づいたらしく

困ったような、悲しんだような表情で私を見ていたように見えた。

ごめんなさい。

私の想いがあなたを惑わせることになってしまって。

でも私は

叶わないと知っていながらも

今もあなたのことが好き。

でも、もうあなたに言ってはいけない気がする。

だってあなたの心はもう既に

あの子だけのものだから。