幸せだった日々

いつも待ち合わせした
あの場所、

一年前の今日も
ここで待ち合わせ。

手が冷たくなって
吐息を手に当てる

ベンチに座って
まだ君来ないかなーって
あちこち探して
夕空を見上げる

星が出はじめた頃
君は向こうからやってきて
走ってあたしのところへ
来てくれる

「あ」と口をひらき
立ち上がるあたし
左となりに君が座り
はなしはじめるんだ

寒くなったらふたり寄り添い
君のイヤフォンから流れる
あの音楽・・

待ち合わせの時間
とても寒くて
とても怖かったけど
君がきたらそんなこと
飛んでいった

あの日々が幸せだったんだよ。

今もたまにあの場所へ行くと
思い出してしまう
それはきっと
君のことがまだ忘れられないから・・


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