巡る、きみ。

涙が止まらないの

ひとつ、落ちたらまたひとつ

誰かとの思い出を涙にのせて

出会ったね、冬

たくさん笑ったね、春

とろけそうだったね、夏

消えてしまいそうだね、秋

小さいけど
重ねてきた愛の数。
両手にいっぱい抱えて
抱きしめながら

「また明日」

そう、また明日。

小さな約束から
生まれる愛を
またひとつ、
あなたはくれる

次はいつになるかな?

1人の部屋に流れる歌が
錆びついているわ

ノイズに囲まれた心じゃ

冷たくて、響いてこないの

かき消せるなら、すぐ側に来てほしい

誰かとの愛を数えて思い出せば、
またひとつ消えてしまう

両手いっぱいの愛は、
もう数えるほどしかない

それなのに、
「また明日」と君は笑う

ずるいね、そんな言葉
笑えないってば。
そう言って離れていくの、分かってるから

もう明日はいらないのに

「またいつか」

まるで永遠みたいに
君の背中が遠い

「ごめんね…」

そんな簡単に終わりにしないで

わたし、会えない間
ずっと思い続けてた。

あぁ、大好きなのに。

目の前に幻として
現れてもいいくらいに
夢の中じゃわたしたち
心の奥まで寄り添っているのよ

もう、愛の言葉なんていらない。

あなたに触れたらそれでいい。

だから、わたしの涙を
その優しい指で消し去って
もう一度だけ、
わたしの前で笑って見せて


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