私たちが虹に見とれているとき。
あなたは確かこう言った。
「虹見て喜ぶとかお前らバカか。」
虹を見つけた友達はこう返した。
「えー?なんか夢持てていいじゃん。」
その後は
「ふん、夢持つだけじゃあ生きていけないんだぞー!」
「いや、そんなことないって!」
「お前らはもっと現実を見ろ!」
不毛(?)なやり取りが続く。
でも私に言わせれば、こんな日常だって、
夢の世界に入り込んだようなものなの。
きっと、無くなるときにはあっけなく消し飛ぶんだろうな。
それで、後で思い返して
「楽しかった」って笑えたらいいじゃん。
私は人知れずそんなことを考えながら
友達たちに別れを告げた。
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