変わらなかったもの

昨日君は
「明日は絶対行く」
そう言ってくれました。

だからずっと、
私は君を待っていました。

今日、君が来てくれることを
ずっと待っていました。

「今ここで来たらおもしろいんだけど」
そんなことを、後輩と話しながら
何時間も、待っていました。

いつになっても
君は来ないので
もう諦めようとしたその時に

あと部活が一時間しかない
そんな時間に

君は、来てくれましたね。

予定の時間を大幅に過ぎてしまう
そんな時間にルーズな君は
前とあまり変わりませんね。

最初に少しお話したりしたときも
あぁ、やっぱり君は変わってない。
そう、思ったのは私だけでしょうか?
顔も
性格も
話し方も
なにもかも。

半年間
楽器をさわることのなかった君は
ほとんど吹けなくなっていましたね。

少しだけ変わってしまった君を見て
私は少しだけ、寂しくなりました。

変わらないものなんてない
そんなことは分かっています。

君も、やっぱり前と違って
少しだけ、大人びて見えました。

変わらないものなんてない。
そんなことはもう分かっています。

私も少しは変わったでしょう。
けれど、変わらなかったものだって
ほら、ちゃんとあるんです。

君への…想いです。


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